2019年10月20日日曜日

空き家の手入れ・田舎暮らし

こちらは中津川市の空き家です。
市内に住む奥さんの実家ということですが、もう誰も住んでいないとのことです。
でもその奥さん、最近TV番組の「ポツンと一軒家」を見ていつも涙が出ちゃうのだそう。
「田舎暮らしっていいな」「子どもの頃の田舎暮らしは良かったな」って。
こちらのお宅は、中津川市街地から車で10分もかからない所ですが、ポツン・・ポツン・・としか家がない里山地域です。
「生まれ育った実家をそのままにしておくのはいけないんじゃないか」と、手入れのご依頼がありました。

地元の移住定住委員でもある私は、「空き家バンク」への登録の提案をしました。
今、都会の若者は田舎への移住をしたい人が増えていて、住まないのならそういうことに役立ててほしいとお伝えしました。
お客様は、「どっちにしてもキレイにしとかなきゃね」と、剪定ゴミ集めを一緒に手伝ってくださいました。

いつも思いますが、田舎育ちの女性の無駄な動きのない働きには頭が下がります。
見習いの若い庭師の初めての仕事は剪定ゴミ掃除からですが、最初は何をどうしていいのか分からず、あっちへ行ったりこっちへ行ったりして必ず親方に怒鳴りつけられます。
しかし田舎育ちの女性は要領が良く、すでにプロのレベルに達しています。田舎暮らしで地肩が鍛えられているのでしょう。
本当に大切なことは田舎での暮らしの中にあるって、いつも思います。

サザンカ垣根の刈り込み前

サザンカ垣根の刈り込み後
まだまだ住める家です。草刈りだけのためにあるのはもったいない。
誰かが住んでくれることで、この家を継いでくれることになるんだと思います。