2019年10月20日日曜日

空き家の手入れ・田舎暮らし

こちらは中津川市の空き家です。
市内に住む奥さんの実家ということですが、もう誰も住んでいないとのことです。
でもその奥さん、最近TV番組の「ポツンと一軒家」を見ていつも涙が出ちゃうのだそう。
「田舎暮らしっていいな」「子どもの頃の田舎暮らしは良かったな」って。
こちらのお宅は、中津川市街地から車で10分もかからない所ですが、ポツン・・ポツン・・としか家がない里山地域です。
「生まれ育った実家をそのままにしておくのはいけないんじゃないか」と、手入れのご依頼がありました。

地元の移住定住委員でもある私は、「空き家バンク」への登録の提案をしました。
今、都会の若者は田舎への移住をしたい人が増えていて、住まないのならそういうことに役立ててほしいとお伝えしました。
お客様は、「どっちにしてもキレイにしとかなきゃね」と、剪定ゴミ集めを一緒に手伝ってくださいました。

いつも思いますが、田舎育ちの女性の無駄な動きのない働きには頭が下がります。
見習いの若い庭師の初めての仕事は剪定ゴミ掃除からですが、最初は何をどうしていいのか分からず、あっちへ行ったりこっちへ行ったりして必ず親方に怒鳴りつけられます。
しかし田舎育ちの女性は要領が良く、すでにプロのレベルに達しています。田舎暮らしで地肩が鍛えられているのでしょう。
本当に大切なことは田舎での暮らしの中にあるって、いつも思います。

サザンカ垣根の刈り込み前

サザンカ垣根の刈り込み後
まだまだ住める家です。草刈りだけのためにあるのはもったいない。
誰かが住んでくれることで、この家を継いでくれることになるんだと思います。

2019年10月18日金曜日

太陽光発電施設周りの草刈りについて

恵那地域では、最近太陽光発電施設が急速に増えています。
私も自然エネルギーを利用して発電することには賛成しますが、山を切り崩して太陽光パネルを設置するのであれば、温暖化を助長し山の保水力を弱め、災害の危険性を高めてしまうということになり本末転倒だと感じます。

自宅や工場の屋根や、空いている敷地を利用するというのであれば賛成しますが、投資目的で田舎の環境や景観を損なってまで利益を得るというのには賛成できません。
当地域でも太陽光施設の設置に反対する運動がおきており、恵那市議会でも市民からの反対の声に、太陽光施設の設置を規制する条例が作られました。

そんな折、最近県外のお客様から、恵那・中津川市内の太陽光発電施設周りの草刈りの依頼が続いております。
依頼を受けたオーナーの皆さんには説明していますが、刈払い機を使っての草刈りを行なった場合、太陽光施設やフェンスに傷をつけたり、パネルに石が跳ねて壊してしまう危険性が高く、責任を負えないということでお断りさせていただいています。
刈払い機を使わずに手刈りをすることは可能ですが、相当日数がかかり、多分そこまでお支払いできないでしょうし、こちらもそんなに日程を空けることは難しいと思います。
その上で、私自身恵那の里山の自然が気に入って、都会から移住してきた者ですからなおさらです。


栗畑ごしに中央アルプスを眺める景色が好きでした

オーナーさんは、きっとこの光景を見たこともいないのでしょう

2019年10月11日金曜日

オリーブ・シラカシ・シマトネリコの剪定

建ててからまだ5年くらいでしょうか?
割と新築のお宅ですが、ほとんど手入れをしたことがない庭木のオリーブ・シラカシ・シマトネリコの剪定です。


オリーブ施工前
オリーブはなかなか暴れる木なので、放っておくとグッチャグチャになります。素人さんではどこから手をつけて良いか分からないと思います。
一本一本根気よく、絡んだ糸をほどいていくように剪定していきます。
おおよそ放射線状に伸びるように、反対を向いた枝や重なり合った枝(忌み枝と言います) などを外していきます。
家に近い側は人が通れるようにあまり伸びないようにしました。反対側は実家だそうなので、少しくらい出ても良いでしょう。

オリーブ施工後
この通りスッキリしました。
花芽も残してありますので、来年も少しは実をつけるでしょう。


シラカシ・シマトネリコ施工前

こちらはシラカシとシマトネリコです。
恵那市や中津川市は、冬はマイナス10℃になる寒冷地ですので、南国生まれのシマトネリコはあまり生育が良くないのです。なので、あまり強い剪定はできません。
シラカシをシマトネリコと同じくらいの高さにしました。
シラカシは非常に成長力があって、10mを超える大木になってしまいます。
そうならないよう、庭木として小さく育てるためにはコツがあります。
太い枝や、上向きの枝には強い成長力があり、それを元から外し、細い枝や横向きの枝を残すようにするということです。
そうしないと、翌年には尚反発してより大きくなってしまいます。
「切ってよし、伸びてよし」が目標とするところです。

シラカシ・シマトネリコ施工後
植物それぞれの性質や、家とのバランス、住んでいる人の想いなど、様々なことを考慮しながら、丁寧に仕事をしています。

ゴミは市のゴミ袋で出すということで、短く刻んで置いておきました。
ゴミ処理代不要ということで、15,000円ポッキリです。

2019年10月8日火曜日

ゴミ運搬処理

剪定ゴミや伐採ゴミは、軽トラにコンパネを立てて回収し、処理します。
こちらがゴミを積んでいる様子です。


後ろもコンパネを立てて、もう少し積めます。

以下は伐採ゴミを積んでいる様子です。


こちらはこのくらいでそろそろ重量オーバーです。
剪定ゴミや草ゴミのようにはたくさん積めません。

どれも軽トラ1台につき、5,000円になります。