2021年10月31日日曜日

梅の強剪定

 中津川市茄子川の喫茶店です。この梅は「南高梅」と言ってとても美味しい梅がなります。しかし、大きくなりすぎて採るに採れないし、実のつきも悪くなってしまっているそうです。果樹は花がたくさん咲きすぎると、実は小さくなってしまいます。場合によっては落果することも多くなってしまいます。

以前は庭師さんが剪定をしていたそうですが、庭師は実はあまり果樹の剪定の仕方を知りません。私は庭師でありながら岐阜県事務所と農業試験場で行っている栗栽培の剪定方法を勉強しましたので、栗・柿・梅などの剪定方法を熟知しています。恵那中津川地域では家の周りに果樹を植えている人がたくさんいますので、剪定経験も豊富です。

大きくなりすぎてしまった梅
施工前

低樹高に抑えた剪定
施工後

植物は、特に果樹は「陽当たり風通し」が命です。込み合って日が当たらなくなってしまった枝は枯れてしまう運命にあります。込み合って風通しが悪いということは病気や害虫の被害にも遭いやすくなります。人間に限らず、植物も「三密」を嫌うのです。低くおおよそ三方向に広がったしっかりした枝を作ることが、まずは肝心です。そこから上方向に徒長枝(果樹では超結果枝と呼びます)を出させることで大きな実をつけさせるのです。
この梅は今ある花芽にしか実はつきませんので、来年の実は期待できませんが、再来年からはしっかりした美味しい梅の実を収穫できることになるでしょう。

剪定から約1年後の様子



2021年10月22日金曜日

カイヅカイブキの生け垣が「化け物」に

 中津川市茄子川の立派なお宅ですが、カイヅカイブキの生け垣が「化け物(施主様の言葉)」のように成り果ててしまっています。10年以上手をつけていなかったそうです。

施工前 ブロアーでハチの巣を探しています

丈が高すぎるのはもちろんのこと、道路にもはみ出してしまっています。通行の迷惑になるからと、近所のおじさんが適当に切ってくれた所が枯れてしまっています。カイヅカイブキのような針葉樹は、葉っぱのない所で剪定すると枯れてしまうので、小さくするのは限界があります。ここまで大きくなると刈り込みはできません。そしてハチの巣が2~3個はあります。ゴミ代も半端ではありません。時間もお金もかかります。

施工後

ノコと鋏だけでなんとかここまで小さくなりました。立派なお宅が見えて、でも部屋の中までは見えないというのが生け垣の理想です。「今までジャングルだったのに、こんなに明るくなって本当に嬉しい」と言ってくださいました。

皆さまは、こんなことになる前に「山奉仕」までご連絡ください。