2019年8月30日金曜日

剪定・草刈り指導

【美しい里山を守りたいけど一人では・・・】

岐阜県恵那中津川地区、いわゆる東美濃地域では、庭木を剪定してほしいという「需要」が、「供給」を圧倒的に超えています。
人口減少と少子高齢化による人手不足の状態です。

この地域ではかつて、庭の手入れは「お父さん」や「おじいさん」の仕事でした。
しかし、お父さんもおじいさんも、高齢になり脚立に乗るのは危なくなってしまいました。
それは造園業の親方も同じです。造園業を廃業する親方が後を絶ちません。
シルバー人材センターでも、元から高齢なのに更に高齢化が進んでいます。

そんなタイミングを好機と捉えて起業した「緑の便利屋さん 山奉仕」は、お陰様で順調に顧客を増やしていますが、独立二年目にして早くも仕事がやりきれないようになってきました。
この仕事を立ち上げる時の僕の目標は、「この地域に来た人たちが、『どうしてこんなにどの家の庭も田畑も山もこんなに美しいの?』」と聞かれたら、『山奉仕さんがおるからや』と誰もが答えてくれるようになること」でした。
しかしこの目標は、とてもとても、僕一人では達成できません。

【樹木剪定マニュアル 「山奉仕メソッド」をまとめている最中】

現在、仕事をしながら常に剪定のマニュアル化について考えています。大袈裟に言えば「山奉仕メソッド」です。
今までの職人の修行では、「見て覚えろ」や怒鳴りちらすばかりで無駄な時間を費やしているように思えてなりませんでした。
また、形や人間の都合ばかり考えて、植物の生態を無視した剪定が多いように感じていました。
もっとスマートに短期間で植物の真髄に入っていくことは可能だと思っています。
まだまだ「山奉仕メソッド」は探求中ですが、今自分が分かっていることを伝えながら、より深く分かりやすくしていけたらいいなと思っています。
一つだけ剪定のコツを紹介すると、すべての剪定に共通することは、「ほど良く『風と光』を入れる」ことです。

【自宅の剪定を覚えたい方を募集します】

その上で「自宅の庭木の剪定のしかたを教えてほしい」という方を募集します。
通常の剪定料金(一日15,000円)でご一緒に剪定を覚えましょう。

松・チャボヒバ・カシ・サザンカ・ツツジなどの和風の庭木の剪定や刈り込み
紅葉・ソヨゴ・アオダモ・桜などの雑木の庭木の剪定
松・桜など下手な所や時期で切ると枯れてしまう庭木の注意点
柿・栗・梅など実をつけたい果樹の剪定
ハサミ・ノコ・チェンソーの使い方と注意点
脚立の安全な使用方法

などなど、様々な疑問にお答えします。
栗農家さん・米農家さん・キャンプ場の管理人さん・年金生活者さんなど、休日・閑散期に日当を稼げるようになるために腕を磨きたいという方にも、指導いたします。

【草刈りを覚えたい方も同時に募集します】

また、特に都会からの移住者から、「刈払い機による草刈り講習会をしてほしい」という声を聞きます。

田舎暮らしには草刈りは必須です。草刈りをするとしないとで地域に溶け込む早さが全く違います。
移住者の皆さんもそれは感じているようで、でも「やり方を知らない」「難しそう」と困っているようです。
そんな人たち相手に、既に何度か草刈り講習会をやってみましたが、「楽しかった」「ためになった」「自分できれいにできて嬉しかった」と驚くほど好評です。
草刈りは女性でもできる難しくない作業ですが、コツを知っていると知らないとでは効率や仕上がりが全く違います。

そのコツを一つあげれば、電気掃除機や電気ひげそり機の使い方と同じで、『頑張るのは機械であってお前じゃない』ということです。
そして一瞬にして人を殺すこともできる大変危険な道具であることも忘れてはなりません。

ご自身の敷地で通常の料金(一日15,000円)で指導を受けながら、一緒に草刈りをしましょう。
人数が集められれば一人当たりの料金も安くなりますし、一気に広い範囲を終わらせることもできます。

【終わりに】

山の手入れや栗の剪定の講習会は毎年行われていますが、庭木剪定や草刈りの講習は今まであまり聞いたことがありませんでした。
草刈りも地元の若い人たちもあまりやっているところを見かけません。
気軽に教えを乞える人がまわりにいないのかも知れません。

この美しい里山を守りたいという人たち、「山奉仕活動」に参加してもらえる人たちを少しでも増やしていきたいと思っています。
そんな活動が地域の美しさを保ち、観光客が増えたり、移住者が来たくなったり、地元出身の若者が帰ってくることに繋がるのではないかと思っています。




2019年8月28日水曜日

2019この夏の剪定あれこれ

2019年この夏も暑かったですが、ボサボサに伸びた木の剪定の要望が多かったです。
夏は落葉樹の剪定にはあまり適していません。落葉樹は冬の方が適しています。
常緑樹の剪定や、ツツジやサツキの刈り込みも、初夏から夏に行った方が良いのです。

以下に施工写真を載せていますが、自慢できるものもあれば自慢できないものもあります。
言い訳がましいですが、まず私たち庭師は、それまでの素人の方による剪定の問題点を直すことから始めます。それが結構時間がかかるのです(汗)
その上で施主様それぞれの予算に合わせた剪定をします。
ただし、私にもポリシーがありまして、最低限の美しさや植物の成長を無視するような仕事はお断りさせていただいています。

剪定において大切にしていることは、日光と風が通るようにすること、それが病気や害虫を予防し植物が喜ぶことだと思っています。
また、柔らかい仕上がりにすること、それはつまり人が見て美しいと思えると同時に徒長を防止することにつながると思っています。
「切って良し、伸びて良し」が大切です。剪定直後はキレイだけど、その後汚い伸び方をするようではいかんのです。

シラカシ剪定前

シラカシ剪定後

ツツジ・サツキ刈り込み前

ツツジ・サツキ刈り込み後


サザンカ・ツツジ刈り込み前

サザンカ・ツツジ刈り込み後

マツ剪定前

マツ剪定後

モクレン剪定前

モクレン剪定後

カシ剪定前

カシ剪定後

スイリュウヒバ剪定前

スイリュウヒバ剪定後

クロガネモチ剪定前

クロガネモチ剪定後


ケヤキ剪定前

ケヤキ剪定後

コノテガシワ剪定前

コノテガシワ剪定後


サツキ剪定前

サツキ剪定後

カイヅカイブキ剪定前

カイヅカイブキ剪定後

シマトネリコ剪定前

シマトネリコ剪定後

2019年8月24日土曜日

シルバーさんよりお得な草刈り

恵那・中津川地域では、全国の他の農村同様に高齢化が進んでいます。

こちらのお宅も、かつては自分で草刈りできていたのが、高齢でなかなか思うようにできなくなっています。
シルバー人材センターさんに頼むにしても、シルバーさんも高齢化していて、なかなか来てくれないらしいです。
息子さんと同居しているらしいのですが、最近は息子さんもめちゃめちゃ仕事が忙しいらしく、草刈りまで手が回らないのだそうです。
そんな時こそ「山奉仕」を便利に使ってもらいたいものです。

今回は休耕田・畑・庭の草刈りです。

施工前

施工後

施工前

施工後

施工前

施工後
8月も後半になれば熱中症の心配もなく、作業できました。
最初に依頼された部分が半日で終わってしまったので、予定の倍の面積を刈ることができました。
施主さんからは「早いね~、シルバーさんの2倍出来たよ」とお褒めいただきました。
料金はシルバーさんより値段は高いかも知れませんが、より早く綺麗に仕上げる自信はあります。
今回は刈りっぱなしで、お掃除は施主さんが後でゆっくりやるとのことで、料金は15,000円でした。(※注:現在は値上がりして18,000円です。)
大変喜んでいただき、来年からは年3回お願いしたいとのことでした。
急に依頼されても仕事が立て込んでいて、すぐに行けないことが多いので、そのように事前に予約していただければ、定期的に予定を組むことができるので助かります。