中津川市千旦林の現場。30代千葉から嫁入りの若奥さんからの依頼。これから食糧危機の不安があると感じていて、自分で食べる物は自分で作りたいと思っている。畑になりそうな原野はお宅にはたくさんあるそうで、「やってみたい」とのこと。
お義父さんは「お前になんかできるわけない」「いや、やりたい」「やれるもんならやってみろ」と原野の一部を利用する許可を得ました。しかし、ご亭主は「草刈りは手伝うが、畑は俺はやらない」ということで、一人で何とかするしかない。
そこでネットで見つけた「山奉仕」にアポを取り、相談することになったわけです。現地確認すると、おおよそ一反(約300坪・1000㎡)の広さ。「家族で食べるのにこんなに広い必要ある?」と聞くと「え?これって広いですか?」。「耕運機か管理機はある?」と聞くと、「耕運機って何ですか?」という状態。これは確かに「お前なんかに・・・」と言われるわけだ。
「太陽光パネルを建てたいから伐採してくれ」などという輩に対しては、一切お断りなのですが、逆に「畑にしたい」という心意気や良し。なんとかその志にお応えしたい。僕が田んぼを始めた時も、かなり軽く考えて始めたものです。「挑戦」と「若気の至り」は同異義語なのです。
地目は原野 「畑にしたい」と言う |