昔から「サクラ折るバカ、ウメ 折らぬバカ」と、言われています。しかし、恵那地方ではサクラを放置したままにすると、てんぐ巣病でこのように次から次へと枯れて行って、ひどいことになってしまいます。そして最後には木が倒れることになります。
施工前てんぐ巣病による枯れ |
施工前 てんぐ巣病 |
てんぐ巣病の原因は、ウイルスです。湿気が多く、風通しの悪い所に強く出ます。サクラは基本的に山の陽当たり風通しの良い場所に、ポツンポツンと離れ離れに育ちます。それが自然な状態です。川沿いに列植するなど人間の勝手な都合です。それでも関東などでは風が強いためにとても乾燥していて、この病気にはあまりなりませんが、当地域は風も弱く、朝晩に霧が立ちます。剪定もせずに放置したままにしておくのは最悪です。最近はコロナで皆さんにも一般的になってきましたが、ウイルス対策は、密を避け、陽当たり風通しを良くすることがとても重要なのです。
3月施工中 |
3月施工後 |
病気と枯れと重なり枝を外せば、こんなにスッキリします。
花が咲いた後はこうなります。
剪定しなかった木 4月 |
上の写真は木と木の間隔をあけるため、伐採予定で剪定しませんでした。確かに花はたくさん咲きましたが、病気だらけで汚らしいと私は思います。そしてこの病気はこの後全体に広がって枯れていくでしょう。
剪定した木 4月 |
最後の写真は、剪定を行なった木です。まだ5分咲きということもあり、花の数は少ないかも知れませんが、健康的な清楚な美しさです。私は花の数よりも木の健康を優先します。木と木の間をあけること、枝と枝がくっつき合わないように剪定することが、サクラにとって大事なことです。
サクラの剪定時期は落葉期間中の12月から3月初旬までです。必要であればご相談ください。