2020年12月4日金曜日

2021年以降の目標

庭師業界は高齢化が進み今年引退した親方も何件かおられます。シルバー人材センターも若い人の参加が少なく、近所の庭の手入れをしていたお父さんももう脚立に登れないとかで隠居することが多くなりました。そんなタイミングで独立したこちらとしては、仕事があってありがたいことですが、このままでは庭はほったらかしにされ、田んぼには木が生えてしまいます。

「 緑の便利屋さん 山奉仕」は、開業して3年を超えました。2年で顧客100件の目標を達成し、3年で150件近くになってしまいました。のんびりと一人親方として、自分のペースで仕事をしていくつもりでいたので、今年は仕事をあまり受けないようにしていたのですが、そういう状況ではなくなってきました。

こちらにはまだ仕事が軌道に乗らない移住者もいますし、コロナで休みが多く子育てに困っている若い世代もいます。まだまだ働ける65歳程度の人もたくさんいます。これらの人たちに「仕事を与えていける存在にならなければならない」と思うようになってきました。庭木の手入れに興味がある人には剪定指導を。庭木に興味がなくてもただ収入がほしいという人には掃除や草刈りや剪定ゴミの片付けなどで仕事を作っていかなければならないと思うようになりました。

来年からは仕事も積極的に受けて、どんどん周囲に回していけるようにならなければならない。世代的にもそういう責任があるのではないかと考えるようになりました。

写真は今年度受講している恵那市の庭木剪定市民講座の様子です。「恵那庭木の会」というボランティア団体の方々が一般の恵那市民に向けて開催されています。講座のやり方を勉強するために参加させてもらっていますが、本当はこういう講座はプロがやらなければいけないなと思いました。専門学校や工業農業高校などもそうですが、プロがやらないから技術や知識が伝わっていかず、間違った知識も広がってしまいます。大工さんや左官さんや瓦屋さんや畳屋さんなど、今職人の技術が途絶える瀬戸際にあります。来年度はこんなこともやっていきたいと思っています。

恵那市民講座の様子
恵那市民講座の様子