2023年3月26日日曜日

畑の枯れ木 伐根作業

 枯れた梅の木、畑の中で邪魔になっているということで、伐根の依頼です。根本周で20cm弱です。




チェーンブロックで引き上げて、根っこの土を落として細かく刻みます。




さっぱりしました。根っこの処理費と合わせて20,000円の作業です。
重機がないので、あまりにも大きい木は伐根できませんが、このくらいなら施工可能です。


2023年3月11日土曜日

小学校裏山に山法師(ヤマボウシ)を植える、これぞまさに「山奉仕活動」!

2月のある日、山奉仕メンバーで、中津川市の植木生産をしている庭師、小池さんの植木畑の見学に行きました。小池さんは、20年以上も中津川の木を種から苗木として育てて、愛知県などで販売しているベテランの植木屋さんです。我がメンバーも、植木の仕入れ先として、また苗木の育て方を教えてもらいに見学をさせていただきました。

種から苗木を育てる難しさなど、少しそのコツを教えてもらいました。


小池さんの植木畑


ヤマボウシの苗木

種から2年程度のヤマボウシ
黒マルチはウサギ除けだそう

山奉仕メンバーの岡田さんは、小池さんから「ヤマボウシの苗を持っていきなよ」と勧められ、喜んで持って帰りました。


そしてここからは、「えなスクールネットワーク 飯地小学校 裏山の環境整備」の記事からです。http://www.ena-gif.ed.jp/iiji-e/news/46/371/

飯地小学校の校長先生が書いてくれました。

山奉仕メンバーが山法師を植える、これぞまさに恵那の里山を守る「山奉仕活動」です!


***********************************


学校の裏山に「山法師(やまぼうし)」の苗を植えました。

「飯地の森」の講師、岡田敏克さんは、学校裏山でも大変お世話になっております。

秋には、地面に草が生えるよう間伐してくださいました。


そして、倒木を使って多くの土留めを作ってくださいました。

                     
大雨が降ると地滑りがおこって側溝に土がたまり、道路が冠水しやすくなっていました。岡田さんは、土中環境の改善を図ることで改善できないかと、いろいろなアイデアを出して取り組んでくださっています。その一つが植樹です。


「知り合いの方から山法師の苗をいただいたので植えようと考えています」とのお話を伺い、6年生には卒業記念の植樹として、5年生には森林学習の一環として植樹に協力してもらえないかと呼びかけてみました。するとみんなが快く応えてくれました。

植え方の説明を聞いて、さっそく活動開始です。



まずは土留めのところに植えました。


「植えたものが全て根付くとは限らないから、いろんなところに植えてみてね」土留めのところ以外でも良さそうな場所を探して植えました。



どこに植えたかわかるように目印をつけました。

山法師がちゃんと根付けば3~5年で花を咲かせます。高学年の皆さん、卒業してからも時々学校の裏山を覗いてくださいね。

「とにかく実験的にやってみましょうか」裏山の土中環境がよくなるよう、たくさんのアイデアを出して取り組み続ける岡田さんの姿は、本当にかっこいいなと思います。

2023年3月4日土曜日

古民家再生ならぬ「古庭再生」

 恵那市長島町、「お屋敷レベル」のお宅。当地域では、都会からの移住希望者が増え、条件の良い空き家を探している人が増えてきました。しかし、こんなお屋敷は空き家になっても個人で買えるものではありません。こちらはデイサービスの会社が買い取って、リフォームされました。白いコンクリートで囲まれた病院のようなデイサービスよりも、このような古民家を利用したデイサービスの方が、利用者さんもご自宅にいるようで喜ばれるでしょう。

今回のお仕事は、リフォームを担当した建築会社さんからの、長年放置されてきた古庭を再生してほしいとのご依頼でした。立派な建屋や石垣とマッチさせるためにも、美しい古典的な手入れが良いと考えました。

利用者さんたちが窓からの風景を見て、或いは庭を散歩する中で、美しい風景に癒されてくれたら幸いです。


数年放置された松 施工中

松の施工後


見事なお庭です
五葉松・アラカシ・梅


立派な石垣の上に土塀 まるでお城かお寺
赤松・椿・山法師

枝垂桜とサルスベリの向こうに恵那山

モッコク・椿・蝋梅他


中庭

2022年9月4日日曜日

求人!庭師職人

需要急拡大につき、庭木剪定・伐採・草刈のプロになりたい方募集


人材確保できました。4月から採用が決まりましたので、現在募集はありません。


【業務内容】 庭木の剪定 伐採 草刈り
【労働時間】 8時半~17時 昼休憩1時間有 10時・15時休憩有
【残業】 ほぼ無し
【月労働日数】 月20日程度
【休日 雨の日 その他希望日 年末年始・夏期休暇
【エリア 岐阜県恵那市・中津川市
【形態 各種保険のついた雇用関係か、自営スタイルかを選択
【日給 10,000円~15,000円
条件】 年齢性別学歴 不問 未経験者でも構いません 経験者優遇
【その他】 現場直行直帰が多いため車持ち込み(軽トラなら尚良し)
【お試し期間 1ヶ月
【連絡方法】 連絡フォームでお知らせください。折り返し連絡します。


里山の風景


家の写真を撮ると、もれなく山や田んぼもついてくる

いわゆる観光地の美しさではなく、
人と自然が共存し続けてきた美しさ

里山の庭師として

 関東での修行時代に高い剪定技術を習得した私は、当地域でもその技術を生かして2017年に「緑の便利屋さん 山奉仕(やまぼうし)」として独立しました。
 山奉仕では、「恵那・中津川の美しい里山を維持していく」という目標を掲げています。こちら岐阜県恵那市・中津川市の郊外では、山・川・田畑と共に自給自足に近い暮らしをして来た歴史があります。どこまでが庭なのか、山なのか、畑なのか、境目があまりありません。その渾然一体とした暮らしは、かつて文化的に遅れた田舎と称されていましたが、現在では一周回ってSDGs的に最先端な暮らしとして見直されています。この美しい里山は、現在少子高齢化により危機に瀕しています。これを地道に維持してきたお父さん、お母さん、庭師の親方、シルバーさんたちが管理できなくなってきたのです。
 この状況を逆にチャンスと捉えて独立したのが山奉仕です。そんな里山の庭木の剪定・果樹の剪定・庭木の伐採・田んぼの草刈りなどを応援していくのが山奉仕の仕事です。
 市街地は既存の庭師が入っていたため、独立当初は仕事のエリアとしては捉えていなかったのですが、少子高齢化は市街地でも同じ状況でした。市街地の庭でも管理を頼みたいお客様でいっぱいです。
 当地域では、高度成長期やバブル期に、猫も杓子もという感じで庭づくりが流行しました。その時代に活躍していた庭師の親方たちは、事業を畳んでいく時期にきています。現在、「庭づくり」に関しては確かに斜陽産業と言える造園業界ですが、「庭の管理」ということでは、まだまだ仕事は多く、逆に成長産業と言えるかもしれません。お陰様で需要はものすごい勢いで伸びています。

恵那市内の現場での剪定の様子

得意とする剪定・伐採・草刈りに特化

 造園の仕事は一人前になるために、「庭造りに100年」、「木の生育を知るのに100年」、合計200年かかると言われています。だから寝ずに働いて経験を積まなければならないと言われています。
 私は庭師修行を始めたのが遅かったことから、庭造りに関しては、独立後は手をつけないことにしました。重機やダンプなどを手に入れる資金の問題もありました。そして逆に、得意とする剪定・伐採・草刈に特化することで、その技術を売りにしていきたいと思うようになりました。ですから、庭造りも含めて行なっている同業者の皆さんには、剪定技術で負けるわけにはいきません。剪定技術においては地域でトップでなければならないと思っています。
 実際にトップかどうかは分かりませんが、山奉仕では「植物にも人にも親切丁寧」「木一本一本の声を聞きながら作業する」をモットーに作業をしています。剪定に関してのお客様からの評判は、「びっくりするほど綺麗になった」と驚かれます。その評判が評判を呼び、口コミでお客様をどんどん増やしています。

剪定指導の様子

人手が足りない

 2017年に開業してから、目標だった「2年で100件の顧客」を達成しました。2022年現在、開業5年で顧客は200件を超えています。現在も新規見積り依頼は毎月途絶えることがありません。
 もう一人では周り切れない件数になっていますので、他に本業を持っている7人の人たちに、不定期で空いている時に手伝ってもらっていますが、そんなことでは人手不足の解消にはなっていません。
 そこで、一人前の庭師を目指して常勤でしっかりと修行したい人を募集したいと思います。

草刈り指導の様子

庭職人として向いている人材

 大企業と比較するのも何ですが、大企業では分業化され、グローバル化され、自分が何の仕事をしているか分からなくなってしまいがちです。庭師は、直接お客様の喜びを感じられるやりがいのある仕事です。そんなやりがいを求めている人に向いている仕事です。
 子どもの頃、身体を動かすのが好きだった人はたくさんいると思います。私の推測では、男性の半数以上は肉体労働をしたいと思っているのではないでしょうか?身体を動かしたら気持ちが良いのに、向かないホワイトカラーでストレスを溜めている人が多いのではないでしょうか?
 現在の日本の社会では、少しばかり運動神経が良いということは大して役に立ちませんが、庭師は青空の下で季節を感じながら、身体を動かすことで、また木登りすることで、お客様からほめてもらって、お金を頂ける仕事です。

 子どもの頃に、図画・工作が好きだったという人もいると思いますが、この才能も、社会で役に立つ仕事は限られています。庭師は、庭造りはもちろんのこと、剪定・伐採・草刈り・掃除でも、常に美的センスが問われます。「掃除が好き」というのも大切な能力です。
 絵描きさんや陶芸家さんなど芸術関係の仕事で、すぐにお金を得ることができる仕事ってなかなか無いですよね。でも庭師は、植物や自然を使った芸術で、初日から収入を得ることができます。

 その他にも、植物が好き、美しい庭が好き、日本の里山を維持したい、自然環境を大切にしたい、そんな気持ちがあったらこの仕事に向いていると思います。

山奉仕経由で独立しよう

 そんな才能のあるないに関わらず、未経験でもそういう力はついてくるものです。私は恵那市の市民講座でも草刈り・剪定講習も行っており、自分で言うのもおこがましいですが、指導には定評があります。
 最短で3年間しっかり庭師修行をすれば、一人前になって独立できると思います。独立まで持って行けるように、技術だけでなく開業方法も含めて、しっかりフォローしていきます。
 そうやって、恵那・中津川の里山を維持していく人たちを増やしていけたらいいなと思っています。ぜひ一緒に頑張りましょう。

        緑の便利屋さん 山奉仕 代表 藤村聡樹


2018年5月10日中部経済新聞より
起業後の心境を語る

2022年8月22日月曜日

岐阜県恵那市市民講座 草刈り・剪定(刈り込み)講習やります

山奉仕では、「恵那・中津川の美しい里山を維持する」ことを目的の一つに上げていますが、私一人ではやりきれません。庭師の親方連中は辞めていく一方で、シルバーさんも高齢化です。手伝ってくれるメンバーも沢山いることはいるのですが、みんな別の仕事を掛け持ちしているので、なかなか来てくれないことが多いのです。

お父さん世代ができなくなって、若い人は自宅の庭仕事や草刈りにあまり興味がないようで、山奉仕に作業の依頼が殺到しています。草刈り・刈り込みくらいは若い人にもやってほしいのですが、もしかしたら興味はあるけどやり方を知らないだけかもしれません。

ここはひとつ、市民講座で草刈りと剪定(刈り込み)の講習をやってみます。一回目が草刈り講習、二回目が剪定講習(刈り込み)初級編、三回目が剪定講習(刈り込み)上級編です。良かったらご参加ください。



 

2022年7月2日土曜日

両親が大切にしてきた庭を整えてほしい

はじめまして。


両親が大切にしてきた庭を整えて欲しくて、ご連絡させていただきました。


昨年までは父が知り合いの庭師さんにお願いしていたのですが、庭師さんが今年90才になられるのと、父もあまり手入れが出来なくなり、残念な庭になっていましたので、地元の業者さんを探していたところ、藤村さんのブログを見つけました。


最近父が入院したため、父の代わりに藤の木を剪定しようとしたのですが、どこをどう切れば良いか全く分からず

かと言って、今の時期に剪定をしないでほかっておくわけにもいかず困っています。


両親が生きているうちはキレイな庭を見せてやりたいと思っていますので、単発ではなく、長期的に庭の手入れをお願いしたいと思っています。


よろしくお願いします。



藤 施工前


藤 施工後

アラカシ・チャボヒバ 施工前

アラカシ・チャボヒバ 施工後

赤松 施工前

赤松 施工後

クロガネモチ 施工前

クロガネモチ 施工後

サザンカ・ノムラモミジ 施工前

サザンカ・ノムラモミジ 施工後

ウバメガシ 施工前

ウバメガシ 施工後


藤村さま、

連日暑い中、ありがとうございました。
本当にスッキリして、木々が喜んでいます。
父も戻りましたら喜んでくれると思います。
また次回もお願いしたいと思っていますので、よろしくお願いします。
ありがとうございました。

以前の方は、庭師さんというよりも、近所の庭木を剪定してくれる素人さんだと思われます。90歳で頑張っておられた方を悪く言うつもりはありませんが、「刈り込みをした後にゴミを払っていない」「枯れを取っていない」「絡んだ枝が絡みついたまま」など、剪定の基本がなされていなかったようです。そのため、枯れ・害虫・病気の巣窟となっていました。お施主さんも「なんだか枯れがいっぱいあって可哀そう」だと感じていたそうです。
今回は初めてということで、剪定の形は二の次にして、枝の方向が良くなるようにして、枯れ枝や病気の枝を丁寧に外して、陽当たり風通しを良くするように心がけました。
帰って来た小学生のお嬢さんが「遠くから見たら今までの人と変わらないと思ったけど、近くで見たら全然違った!」と言ってくれました。分かってもらえて嬉しいです。